第2部
第2部 動乱(1-3)
牛歩戦術、徹夜国会続く
2022/07/17
大島氏が動議を出した途端に、傍聴していた野党議員が委員長席に詰めかけ、林委員長を守ろうとする自民議員、衛視との間でもみ合いとなった。 この時の国会議事録にはこう書かれている。 大島委員「議長。緊急動議…
第2部 動乱(1-2)
PKO協力法で対峙
2022/07/17
 ―竹下派は金丸信会長が小沢一郎氏に総裁選出馬を促しましたが、小沢氏は固辞しましたね。海部政権で官房副長官を務めていた時、党幹事長だった小沢先生にご指導をいただいた関係で、私は小沢先生に近いと周囲に見…
第2部 動乱(1-1)
「金竹小」体制の絶頂期
2022/07/17
1991(平成3)年10月、大島理森氏=当時(45)=が内閣官房副長官として仕えた海部俊樹首相が退陣を表明した。冷戦終結後の激動する国際情勢の中で2年2カ月にわたって政権を担ったものの、最大の使命とし…
第2部 動乱(2-2)
新党ブーム、厳しい選挙
2022/07/24
7月4日公示の総選挙は新生、さきがけ、日本新党が多数の候補を擁立。「新党ブーム」とも言える状況の中で、自民をはじめとする既存政党は苦戦が予想されていた。解散直後、八戸市を地盤とする自民議員2人が発した…
第2部 動乱(2-1)
不信任案に羽田派同調
2022/07/24
1992(平成4)年8月に発覚した東京佐川急便事件で自民党・竹下派会長を退いた金丸信氏の後継を巡り、同派の亀裂は一気に広がった。背景には金丸氏の威光もかさに剛腕を振るった小沢一郎氏への反発があった。1…
第2部 動乱(3-2)
政権奪還へ徹底攻撃
2022/07/31
連立政権内の強い反発を受けた細川首相は国民福祉税の構想を撤回。野党の自民はこの機を逃すまいと、細川首相自身が東京佐川急便から1億円を借りていた問題を衆院予算委で徹底的に追及する。亀井静香、野中広務、深…
第2部 動乱(3-1)
選挙制度改革が実現
2022/07/31
1993(平成5)年8月に船出した非自民党8党派による連立政権。細川護煕首相=当時(55)=は、自民政権で実現できなかった政治改革を最優先の課題に掲げた。大島理森氏=同(46)=は関連法案を審議する衆…
第2部 動乱(4-2)
政治家人生の分岐点
2022/08/07
海部元首相の記者会見が始まった頃、八戸市内にある大島氏の後援会事務所では、後援会幹部が集まり、固唾(かたず)をのんでその動向を見守っていた。事務所には支持者から問い合わせの電話が殺到。確認しようにも大…
第2部 動乱(4-1)
起死回生狙った擁立劇
2022/08/07
1994(平成6)年6月、少数与党である羽田孜首相の退陣が免れない情勢となる中で、与野党間では次期政権を巡って激しい駆け引きが繰り広げられていた。野党の自民党は2カ月前まで連立政権の一角を担った社会党…
第2部 動乱(5-2)
地元入りで解決案を提示
2022/08/14
―水俣の様子はどうでしたか。 公害の発生した不知火湾というのは本当にきれいなんですよ。自然破壊というのは人間の尊厳を傷付け、コミュニティーを分断することを実態として学ばせていただきました。現職を退いた…
第2部 動乱(5-1)
環境庁長官で初入閣
2022/08/14
1994(平成6)年6月29日、社会党の村山富市委員長=当時(70)=を首相に、自民、社会、さきがけ3党の連立政権が発足した。自民は戦後の長きにわたり対立してきた社会党と手を組み、野党転落から1年を経…