Free【新型コロナ】消毒用アルコール製造へ/南部美人(二戸)

新型コロナウイルスの感染拡大に伴いアルコール消毒液が全国的に不足している中、二戸市の酒造会社「南部美人」(久慈浩介社長)は、消毒液の代用品として度数77%の高濃度アルコール商品の製造を始める。今月末の発売を目指す。
 アルコール濃度が高い酒を手指の消毒に代用できるとする厚生労働省の臨時措置を受けた対応。
 商品名は「南部美人アルコール77」で、一部の日本酒に使う原料用アルコールに水を加えるなどして製造する。企業や二戸医師会と連携し、岩手県内の医療・福祉関連機関に優先的に供給する。このほか、度数65%の一般消費者向けの商品も販売する。
 久慈社長は「目の前に困っている人がいる中で、いまできる事を精いっぱいやる。医療関係者や困っている方々の力になりたい」と話している。
 商品はいずれも300ミリリットル入りで、77%が1155円、65%が990円(いずれも税込み)の予定。価格には酒税も含まれる。 感染予防のため本社店舗は現在休業中で、店頭販売はしない。
 商品に関する問い合わせは南部美人=電話0195(23)3133=へ。同社ホームページでも問い合わせに対応する。

 
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