Free「今年も良いコメを」 種まき作業盛ん/青森県南地方

青森県南地方で行われているコメの種まき作業=13日、八戸市南郷
青森県南地方で行われているコメの種まき作業=13日、八戸市南郷

青森県南地方で田植えに備え、コメの種まきが行われている。八戸市南郷の野田営農組合(西明組合長)は13日、メンバーら8人が組合の倉庫で作業に着手した。昨年の猛暑の影響や、霜害の未然防止に気を配りながら、高品質米生産に向けて農作業に励んだ。

 県「農林水産力」強化本部は、高温下で登熟した本年産用種子は出芽がそろいにくい可能性があり、浸種や催芽を丁寧に行うよう呼びかけている。朝晩の低温対策も必要となる。

 組合は1週間ほどで、注文分を含めた育苗箱1万枚超をそろえる。作付面積約40ヘクタールに相当するという。

 初日の13日は、昨年本格デビューを果たした「はれわたり」を千枚程度準備した。30度に保った農業用ハウスで発芽させ、1カ月の育苗期間を経て、5月中旬の田植えを予定する。

 仙台管区気象台によると、東北地方の夏(6~8月)の気温は高い見込み。昨夏の高温を乗り越えた同品種に期待を込め、西組合長は「温度管理に注意して、今年も良いコメを作りたい」と意欲を示した。

 
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