十和田市春まつり（６日～５月５日）の人気イベント「桜流鏑馬（やぶさめ）」が１３日、市中央公園の特設会場で始まった。疾走する馬上から女性騎手が的を狙って矢を射る姿を見せ、多くの観客を魅了した。１４日まで。

　今年で２１回目。初級、中級、上級、プロ級の各部門と団体戦に、３８人、５団体がエントリーした。

　この日、会場近くの市官庁街通りでは桜の開花が宣言され、流鏑馬会場の桜も近く咲きそうな勢い。華麗な衣装をまとった選手は、砂煙を上げて走る馬の上から的を射抜いた。見事に命中すると、会場には拍手と歓声が沸き起こった。

　野辺地町から訪れた天間ユリ子さん（８０）は「迫力があってすごい。天気もいい中で見ることができて良かった」と喜んでいた。

　開花宣言は前年より６日遅い半面、２０００年の調査開始以来、３番目の早さ。小山田久市長は「ここからがまつり本番。さまざまなイベントを予定しているので、会場に足を運んで桜と十和田の春を満喫してほしい」とコメントした。