天鐘(10月30日)

ぎょろ目と無口で有名だった作家の川端康成。若い頃、彼の家に泥棒が侵入した。室内を物色中、寝床から睨(にら)み付ける川端の目と目が合った。鋭い眼光に威圧された泥棒は「駄目ですか」と言うなり、外に逃げ出した▼吉行淳之介が『川端康成伝』に書いてい.....
お気に入り登録