Free御所野遺跡(一戸)を視察 イコモス、現地調査終える 

御所野遺跡を視察するイコモス調査員(右から4人目)。配石遺構などについて説明を受けた=15日、一戸町(撮影・井深裕介)
御所野遺跡を視察するイコモス調査員(右から4人目)。配石遺構などについて説明を受けた=15日、一戸町(撮影・井深裕介)

2021年の世界文化遺産登録を目指す「北海道・北東北の縄文遺跡群」で、国連教育科学文化機関(ユネスコ)の諮問機関である国際記念物遺跡会議(イコモス)による現地調査が15日、一戸町の御所野遺跡で行われ、4日から始まった全遺跡の視察が終了した。イコモスによる評価結果は来年5月ごろ勧告される予定。
 15日は、御所野遺跡の調査の様子が報道陣に一部公開された。青森県世界文化遺産登録推進室の岡田康博室長ら関係者約10人が、イコモス調査員のオーストラリア人男性に同行。御所野縄文博物館や屋外の建物跡などが残る区域を案内した。調査員は墓である配石遺構について説明を受けたり、写真に収めたりしていた。
 調査終了後、同博物館の高田和徳館長は取材に「館内も外の遺跡も時間の範囲内でじっくり見てもらえたようで一安心した」と話した。
 現地調査は4日に三内丸山遺跡(青森市)から始まり、調査員が構成17遺跡と関連2遺跡を視察して回った。16日は青森県庁で文化庁と関係自治体による合同記者会見が開かれる。
御所野遺跡を視察するイコモス調査員(右から4人目)。配石遺構などについて説明を受けた=15日、一戸町(撮影・井深裕介)

 
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