Freeコメ栽培でJGAP認証取得 県内高校で初/三農高

遠藤剛校長(右)にJGAP認証取得を報告する研究室リーダーの宮沢航矢さん(左から2人目)ら
遠藤剛校長(右)にJGAP認証取得を報告する研究室リーダーの宮沢航矢さん(左から2人目)ら

青森県立三本木農業高(遠藤剛校長)植物科学科の作物研究室3年生が、学校田でのコメの栽培で、食の安心、安全や環境保全などの基準をクリアし、県内の高校では初めて「JGAP認証」を取得した。生徒たちは「1年間の努力が認められた」と喜び、今後の栽培に意欲を見せている。
 JGAPは農場などの生産者団体が活用する生産現場管理の基準で、農林水産省が推奨する認証制度。県によると、県内の同認証農場は15日現在、9カ所ある。
 「これまで以上に安心、安全な水稲栽培を目指そう」と、同校が2019年度から挑戦。5・5ヘクタールの学校田で「まっしぐら」を栽培している間、水や土壌の質など約130ある審査項目をチェック、記録した。昨年12月、民間の審査機関「北海道有機認証センター」(札幌市)の担当者が同校に訪れて公開審査を実施。担当者から指摘された土壌のリスク管理などの課題を改善し、今年2月28日付で認証された。
 新型コロナウイルスの影響で、年度が明けた今月15日、同研究室の8人が遠藤校長に認証達成の喜びを報告した。遠藤校長は「取得までの経験は将来に必ず生きる。頑張る姿はみんなの励みになっていた」と話し、生徒たちの労をねぎらった。
 研究室リーダーの3年宮沢航矢さん(17)は、「認証取得の経験や知識を後輩たちにつなぎ、地域の農業関係者たちにも活用してもらえるよう情報発信していく」と意気込みを語った。一方、同科の宮本徹郎教諭は「生徒たちは将来で通用する体験をし、自信がついたと思う」とし、教え子の成長を喜んでいた。遠藤剛校長(右)にJGAP認証取得を報告する研究室リーダーの宮沢航矢さん(左から2人目)ら

 
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