Free千葉学園高(八戸)消防クラブ、長官賞受賞/地道な活動実る

消防庁長官賞受賞の報告をした千葉学園消防クラブのメンバーら
消防庁長官賞受賞の報告をした千葉学園消防クラブのメンバーら

千葉学園高(千葉満校長)の消防クラブが、地域の防火防災意識を高めたとして、2019年度の消防庁長官賞を初めて受賞した。クラブ員たちは「受賞できたことを誇りに思う。これからも防災意識を高めていきたい」と誓いを新たにしている。
 同クラブは2012年に創設。毎年、全学科の1~3年生28人で活動する。同校は、八戸市の繁華街に位置しているため、たばこのポイ捨てなどが多いことから、学校周辺を清掃し、環境整備や火災対策に努めている。また、市内の防災イベントに積極的に参加し、心肺蘇生法を実演して市民への周知に努めている。
 初受賞を受け、クラブ員代表3人と指導する顧問の教諭らが14日、八戸消防本部に田村勝則消防長を訪ね、表彰盾を見せながら、喜びの報告をした。
 これに対し、田村消防長は「今後も防災意識を高めて、少年防災クラブ活動の輪を広げてほしい」と激励。八戸地域少年消防クラブ育成協議会の小杉雅永会長は、「八戸地域少年消防クラブ中学校部会・高校部会で、模範となるリーダーシップを発揮していることにも敬意を表したい」とクラブ員たちをねぎらった。
 クラブ員の調理科2年赤穂綾菜さんは取材に対し、「消防署で行った研修会でストッキングや傘といった身近な物を使った応急処置を学んだことが印象的だった」と、これまでの活動を振り返りながら、「イベントに参加できない間も、家族や友達に身につけたことを教え、防災意識を高めていきたい」と笑顔を見せた。
 指導者の齋藤大輔教諭(48)は「毎年28人のクラブ員が、地道な活動を続けてきた成果だ」とクラブ員の頑張りに目を細めた。
 表彰式は、3月20日に東京都で予定されていたが、新型コロナウイルスの影響により中止となった。
消防庁長官賞受賞の報告をした千葉学園消防クラブのメンバーら

 
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