Free【新型コロナ】未履修補うテレビ授業、撮影進む/東北・上北中

カメラに向かって授業を撮影する上北中の栗林崇子教諭=18日、東北町立上北中
カメラに向かって授業を撮影する上北中の栗林崇子教諭=18日、東北町立上北中

新型コロナウイルスの感染防止で休校中の東北町立上北中学校が、1年生の未履修部分を補うため、町が運営するケーブルテレビ「東北町テレビ」を活用した授業番組の放映準備を進めている。18日は同校で英語の撮影が行われ、教員がビデオカメラの前に立って授業した。番組は24、25日に放映される予定。
 同町内の小中学校は、5日から26日まで臨時休校措置を取っているが、上北中で1年生の英語と数学に未履修箇所があったことが判明したため、町民の大半が視聴できる町テレビでの補充授業の放送が決まった。
 同校では、両教科の担当教諭が番組用に教材を作り、撮影に臨んだ。18日に教壇に立った英語の栗林崇子教諭は、三つの教室に事前に板書を用意。別の教諭が生徒役を務め、単語の発声や文法を問い掛けるような形で撮影を行った。
 今回の授業内容について栗林教諭は「3月は本来、進級に向けて大事なつなぎの時期。要点を絞った内容で解説した」と話した。
 一方、数学の田中智則教諭はスライドを使いながら、テンポ良く解説。授業番組は初めてということもあり、準備や撮影に丸二日かかったという。普段とは違う形となった授業について、田中教諭は「生徒の表情が見えないので、理解してもらえるかが気になった」と振り返った。
 今回の番組放送について、町教委の沼尾一秋教育長は「子どもたちの学習機会が減っているので、少しでも補ってもらいたい」と実施の理由を説明。新年度から始まる小学校の英語授業でのテレビ活用に関しても「今回の経験を生かしたい」と述べた。
 番組は数学30分、英語1時間の構成。放映は24、25日の午前10時半~正午と午後3時~同4時半の計4回を予定している。
カメラに向かって授業を撮影する上北中の栗林崇子教諭=18日、東北町立上北中

 
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