Free是川中「木彫展」、50回目の展示会

3年生が制作した立体オブジェ。アニメのキャラクターや地蔵などテーマはさまざま
3年生が制作した立体オブジェ。アニメのキャラクターや地蔵などテーマはさまざま

八戸市立是川中(吉田浩之校長)の生徒が制作した木のオブジェなどを展示する「木彫展・テラコッタ展」が22日、市立是川公民館で始まった。生徒に自信と誇りを持たせよう―と始まった木彫制作は、今回で50回目の節目。同日は記念式典が開かれ、生徒や地域住民が半世紀の歩みを振り返りながら、伝統を引き継いでいく決意を新たにした。展示は23日まで。
 木彫制作は、1968年に当時の美術教諭らの発案で始まり、71年3月に同市三日町にあった「丸光デパート」で初の作品展を開いた。是川地区に縄文遺跡が点在することから、91年秋には縄文土器や土偶を制作する野焼きがスタート。土器や土偶といったテラコッタ(素焼き)も合わせて行っている。木彫の材料となる桜やナラの木は、保護者や地域住民が提供するなど、地区一丸で取り組んでいる。
 題材は学年によって異なり、1年生は木の板に好きな言葉などを彫る「刻字」、2年生は時計やお盆、3年生は丸太を彫って立体的オブジェを制作。テラコッタは1年生が土器、2年生が土偶、3年生はランプシェードを作った。近年は市立是川小も野焼きに参加しており、会場には同校児童の作品も並ぶ。
 約100人が出席した式では、吉田校長が「多くの支えで木彫展は発展してきた。たくさんの先輩方がいたことを心に留めてほしい」とあいさつ。アニメのキャラクターを制作した3年の岡村瑠奈さん(15)は「角度をつけて彫るのが難しかった。木彫は是川中の誇り」と笑顔を見せた。
 23日は午前9時~午後3時半。入場無料。
3年生が制作した立体オブジェ。アニメのキャラクターや地蔵などテーマはさまざま

 
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