Free氷のタケノコ発見、冬眠中のコウモリに歓声も 久慈・内間木洞で「氷筍」見頃

地面からタケノコのように伸びた内間木洞の「氷筍」=7日、久慈市
地面からタケノコのように伸びた内間木洞の「氷筍」=7日、久慈市

久慈市山形町小国地区の鍾乳洞「内間木洞」で、天井から滴り落ちる水滴が凍って地面からタケノコのように伸びた「氷筍(ひょうじゅん)」が見頃を迎えている。自然の造形美が、洞窟内の神秘的な空間を際立たせている。
 岩手県天然記念物に指定されている国内屈指の巨大鍾乳洞で、総延長6350メートル。冷たい外気が吹き込む厳冬期になると、入り口付近に氷筍が現れる。
 地元関係者によると、今季の氷筍は1月末のまとまった降雨でいったん溶けたため、大きいもので約1メートルと例年よりも小さめだが、天候次第ではこれから伸びる可能性もある。
 7日は地元の市立山形小の4年生8人が洞内を見学し、氷筍や冬眠中のコウモリに歓声を上げた。砂川大閣(だいかく)君(10)は「2本つながった氷筍の迫力がすごかった」と話していた。
 一般公開の氷筍観察会は9日午前10時~午後2時で入場無料。三脚を持ち込むカメラマン向けには16日に有料撮影会が開かれる。
地面からタケノコのように伸びた内間木洞の「氷筍」=7日、久慈市

 
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