Free【新型コロナ】岩手県内1026人感染 新変異株「JN・1」初検出

岩手県は31日、県内61の定点医療機関から22~28日の1週間に報告された新型コロナウイルス感染者が1026人(前週比359人増)、1機関当たりの平均は16・82人(5・89人増)で、感染者数が6週連続で前週を上回ったと発表した。また、昨年12月に感染者1人から採取した検体をゲノム解析したところ、新変異株「JN・1」が県内で初検出されたと明らかにした。県医療政策室は、感染が拡大傾向にあるとして、基本的な感染対策の徹底への協力を呼びかけている。

 新型コロナの5類移行に伴い、定点機関から報告のあった感染者数の公表に切り替わって以降、感染者数が千人を超えたのは、1351人に上った昨年9月11~17日以来。

 1機関当たりの平均は3週連続で、同じ5類の季節性インフルエンザの流行注意報発令基準に相当する10・00人を超えた。

 保健所管内別でみると、中部(112人、1機関当たり12・44人)、盛岡市(221人、1機関当たり20・09人)などで大きく増加。県北では、久慈管内が22人(前週比1人増)で1機関当たり11・00人(0・50人増)、二戸管内は28人(4人増)で1機関当たり9・33人(1・33人増)―とともに前週より増えた。

 年代別では、10歳未満(308人)や10~14歳(102人)の増加が際立った。子どもの感染増に関して同室の木村真智感染症課長は保護者に対し、「子どもの調子が良くない場合は、学校を休ませて様子を見るなどの対応をお願いしたい」と求めた。

 また、新たなクラスター(感染者集団)は県内で18件発生した。

 
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