Free目標達成へ努力の姿勢示す Jパワー社長、下北3町村を訪問

あいさつする電源開発の菅野等社長(右端)=12日、大間町
あいさつする電源開発の菅野等社長(右端)=12日、大間町

電源開発(Jパワー)の菅野等社長が12日、大間、風間浦、佐井3町村長を年始のあいさつで訪れた。目標に掲げる大間原発本体工事の2024年後半の本格着工と、30年度の運転開始に向け最大限、努力する姿勢を改めて示した。

 同町役場では野﨑尚文町長らが応対。冒頭を除き非公開で、菅野社長は終了後の取材に対し、22年後半から2年間延期した安全対策工事の開始時期について「適合性審査をなるべくスムーズに進め、1日でも早い工事の本格化に取り掛かりたい」と強調した。

 審査の進捗(しんちょく)状況では「地震などの入力データのミスから原因解明まで一定の時間がかかったが、夏以降は審査の本来のスケジュールに戻り、一歩ずつ進んでいる」と説明。

 1日に発生した能登半島地震については「新しい知見が出れば真摯(しんし)に取り組みたいが、大間では近辺の断層、連動の可能性などを勘案して審査をお願いしている」と述べ、審査期間への影響は薄いとの見解をにじませた。

 一方、野﨑町長は取材に「(下北と能登は)同じ半島地域なので十分、安全安心に取り組むよう要望した」と話した。

 
お気に入り登録