Freeホタテ漁師の支援、県に要請/青森県漁連

ホタテガイのへい死などを受け金融支援を求める二木春美会長(中央)=24日、青森県庁
ホタテガイのへい死などを受け金融支援を求める二木春美会長(中央)=24日、青森県庁

夏の猛暑による高水温で、陸奥湾内の養殖ホタテガイの大量へい死が懸念されていることなどを受け、青森県漁連(二木春美会長)は24日、県庁を訪れ、県に対し、漁業者への金融支援や親貝確保のための補助などを求めた。県は借入利息や保証料の補助、親貝確保対策を検討中とし、支援に前向きな姿勢を示した。

 ホタテを巡っては、春先の稚貝不足で例年7万トンの生産が、本年度は5万トンへの減産を見込む。さらに、高水温で大量へい死が発生。湾内で程度の差はあるが、高水温で大量へい死が発生した2010年を超える被害を懸念する声が上がっている。

 漁船漁業も主力のスルメイカやサケの不漁で、漁獲は低迷。事業継続が困難な状況に陥っているという。

 この日は、二木会長が小谷知也副知事に要請書を提出。小谷副知事は「漁業者の声を受け止めながら、必要な対応を取っていく」と述べ、二木会長は「親貝を産卵まで残さなければ、来年以降に響いてくる。漁船漁業も苦しく、県、県漁連、生産者が三位一体となって頑張っていきたい」と強調した。

 
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