Free認知症への理解深める 子ども福祉体験スクール/七戸

認知症マフを作る子どもたち
認知症マフを作る子どもたち

七戸町社会福祉協議会(濵中幾治郎会長)は1、2の両日、町総合福祉センター「ゆうずらんど」で、子ども福祉体験スクールを開いた。町内の小中学生12人が参加し、認知症についての理解を深めた。

 福祉に関するさまざまな体験を通し、助け合いの心を育んでもらおうと毎年開催している。

 今回のテーマは認知症。1日は、町キャラバンメイトのメンバーが講師となり、認知症の症状や青森県内の高齢者の状況、対応する際のポイントなどを学んだ。

 その後、毛糸や柔らかい布を用いた筒状の防寒具「認知症マフ」作りに挑戦。マフには、内側と外側に手で握れる毛糸玉やマスコットが付いており、触覚や視覚を用いたケアに活用されている。

 子どもたちは、毛糸でできた筒にリボンや動物のマスコットなどを思い思いに飾り付けた。完成したマフは2日、町内の特別養護老人ホームに贈られた。

 町立七戸小6年の田中浩人君(12)は「(マフ作りでは)猫の飾りのしっぽだけを縫い付けて、揺らせるように工夫した。もし認知症で困っている人を見かけたら、優しく声をかけて助けてあげたい」と話した。

 
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