Free三沢郷土史研究会が19号を発行 「北浜の漁業」を特集

完成した「郷土史三沢第19号」を手にする小比類巻滿会長(中)
完成した「郷土史三沢第19号」を手にする小比類巻滿会長(中)

三沢郷土史研究会(小比類巻滿会長)は、地域の歴史を後世に伝える研究誌「郷土史三沢」第19号を発行した。今回は三沢市内外から原稿が寄せられ、中でも青森県文化財保護協会常任理事の伊藤一允さん(十和田市)が「北浜の漁業1」と題して特別寄稿。江戸時代から明治時代にかけてのサケ漁とイワシ漁の変遷や特徴などをまとめた。

 伊藤さんは、市川浦(現在の三沢市浜通り一帯)や奥入瀬川でのサケ漁の歴史をひもといた。江戸時代には塩引き処理の技術から「市川鮭」として重宝され、幕府への献上品にもなった―と考察。次の20号ではイワシ漁について詳しく掲載する。

 このほか「三沢村ものがたり5」として、故米田清蔵さんが記した「旧日本海軍三沢飛行場にかかわる諸々の証言」や故八重樫盟さんの「三本木開拓における稲生川上水工事の技術者集団」なども収録した。

 250部を作製し、頒価は1部千円。問い合わせは、三沢郷土史研究会事務局=電話0176(54)2583=へ。

 
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