階上町の階上岳（標高７３９・６メートル）が２２日、山開きを迎えた。早朝に降った雨で登山道はぬかるみ、厚い雲がかかるあいにくの天気だったが、待ちわびたシーズンの到来に、登山客は軽快な足取りで山道を進んだ。

　寝そべる牛のように、山の形がなだらかであることから、「臥牛山」とも呼ばれる階上岳。２０１３年に三陸復興国立公園に指定された。８合目の大開平はヤマツツジの名所として知られる。

　八戸市湊町の下川紀男さん（７３）は「休憩場所があって登りやすく、よく訪れている。今年も登山を楽しみたい」と顔をほころばせた。

　山開きに先立ち、登山口から大開平駐車場に至る町道の冬期間通行止めが解除され、関係者による安全祈願祭が開かれた。