天鐘(4月2日)

「春はあけぼの」。清少納言の随筆『枕草子』は移りゆく季節への賛歌で始まる。早起きして東雲(しののめ)の風情を楽しんだ平安の貴族社会と、目覚ましで飛び起き、あくせく仕事に向かう現代人。何と生活感の違うことか▼中世の歌なら春は花、夏は時鳥(ほと.....
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