学校の通信速度、8割が不十分

 文部科学省などが入る建物
 文部科学省などが入る建物
 全国の公立小中高校のうち、規模に見合ったインターネットの通信速度を満たしている学校は22%にとどまることが24日、文部科学省の調査で分かった。政府の「GIGAスクール構想」で小中学生に1人1台のデジタル端末配備を終えた一方、高速通信環境の整備は8割近くの学校が不十分な状況で、授業進行への影響も懸念される。

 文科省は改善に向け、各教育委員会にネット環境の分析や通信契約の見直し検討などを求める。

 文科省は今回初めて、全ての授業で多数の児童生徒が同時に端末を利用しても通信に支障が生じない通信速度の目安を、学校の規模ごとに設定。児童生徒630人程度の場合、553Mbpsとなっている。