ガザ病院の地中から310人遺体

 ナセル病院敷地の「集団墓地」に埋められた遺体の収容作業を続けるガザ当局のチーム=21日、ガザ地区南部ハンユニス(ゲッティ=共同)
 ナセル病院敷地の「集団墓地」に埋められた遺体の収容作業を続けるガザ当局のチーム=21日、ガザ地区南部ハンユニス(ゲッティ=共同)
 【エルサレム共同】パレスチナ自治区ガザ南部ハンユニスのナセル病院敷地内の地中から23日までに少なくとも310人の遺体が見つかった。中東の衛星テレビ、アルジャジーラが伝えた。イスラエル軍が2月以降、病院に突入して攻撃し、今月上旬に撤収した。ガザ当局は軍がパレスチナ人を処刑後、埋めて隠そうとした「集団墓地」だと非難し、国際刑事裁判所に捜査を要求した。

 ガザ当局は19日に遺体の収容を開始。墓地は少なくとも3カ所あり、手錠をかけられたり、服をはぎ取られたりした遺体もあった。今後も作業を続けるとしている。軍はイスラム組織ハマスの戦闘員が潜伏しているとし、病院攻撃は正当だと主張していた。