2号機、堆積物除去が最大課題

 東電福島第1原発の視察後に、東電と意見交換する原子力規制委員会の山中伸介委員長(奥右)ら=23日午後
 東電福島第1原発の視察後に、東電と意見交換する原子力規制委員会の山中伸介委員長(奥右)ら=23日午後
 原子力規制委員会の山中伸介委員長は23日、東京電力福島第1原発を視察し、東電が溶融核燃料(デブリ)の採取を目指す2号機原子炉建屋内などを確認した。終了後の取材に「一番困難なのは、デブリ採取装置の差し込み口にたまっている堆積物をいかに取り除くかだ」と指摘した。

 東電はロボットアームでデブリを採取する予定だったが、堆積物を完全に除去できなかったため、当初はより細く簡易な伸縮パイプ式装置を使うことにした。今年10月までの採取開始を目指す。

 山中氏は「装置の審査はほぼ終了したと聞いている」と述べ、準備が整い次第採取を開始できる見通しを示した。