がん患者が減少、コロナ影響か

 厚生労働省は22日、2020年に全国でがんと診断された患者は94万5055人だったと公表した。全ての患者を集計する「全国がん登録」のデータを分析。前年から約5万人減少した。20年は新型コロナの流行が国内で始まった時期で、受診控えの影響が出た可能性がある。

 男性は53万4814人、女性は41万238人。部位別では男性は前立腺がん8万7756人、大腸がん8万2809人、肺がん8万1080人、胃がん7万5128人の順に患者数が多かった。

 女性は乳がん9万1531人、大腸がん6万4915人、肺がん3万9679人、胃がん3万4551人、子宮がん2万8492人で前年と同じ傾向だった。