日本製インフル薬に米政権が関心

 【ワシントン共同】新型コロナウイルス感染症の治療に有望だとして、日本で開発されたインフルエンザ薬「アビガン」を米国の感染者に投与できるよう、米政権幹部らが食品医薬品局(FDA)に迫っていると、政治サイト「ポリティコ」が3月31日に報じた。当局者の話として、安倍晋三首相がトランプ大統領にアビガンを薦めたとしている。

 大統領選をにらむトランプ氏は、別の病気の既存薬の転用に強い意欲を示す。しかし、医療専門家は臨床試験での確認が必要だとくぎを刺している。

 アビガンは「富士フイルム富山化学」が開発。中国で肺炎患者の症状改善報告があり、日本でも臨床試験が進んでいる。