岡山県出身（1907～31年）。28（昭和3）年のアムステルダム五輪の陸上女子800メートルで銀メダルを獲得。30（昭和5）年、現在のチェコ共和国の首都プラハで開かれた国際大会で大活躍したことから、現地に記念碑が建立された。マネジャーを務めた八戸市出身の故・藤村テフさんが人見さんの遺志を受け、同市の本覚寺に遺骨を分骨。これが縁でチェコと八戸市の民間レベルでの交流が始まり、駐日チェコ大使館の承諾を得て、第３８回八戸うみねこマラソン全国大会でチェコ共和国杯・人見絹枝賞が創設された。

　デーリー東北新聞社と八戸市陸上競技協会が主催する「八戸うみねこマラソン全国大会」は毎年５月、青森県八戸市の八戸水産公社付近を発着点とするコースで開催してます。北奥羽地方の春の風物詩として定着しており、毎年全国各地の市民ランナーが集い、「走るあなたが主役です！」をテーマに健脚を競い合っています。
　今大会から公益財団法人日本陸上競技連盟の公認大会となります。
　種目は日本陸上競技連盟公認コースのハーフマラソン（２１．０９７５キロ）と１０キロのほか、５キロ、３キロがあり、男女別、年齢区分による２１部門です。ハーフ種目では、通称「うみねこライン」を通り、白浜海水浴場を折り返す潮騒コースを走ります。表彰は各部門８位まで。完走者にはゴール直後に着順・タイムを記録した完走証を発行します。
　日本陸連公認大会への移行を機会に、男女・年齢別に全国でのハーフ記録の年間順位が分かる「日本ハーフマラソンランキング」、樹立した記録に応じて賞金が提供される「ハーフマラソンチャレンジカップ」に加盟します。
　前回創設の「チェコ共和国杯・人見絹枝賞」は、引き続きハーフ種目女子部門で最高タイムを記録したランナーに贈呈します。また、ハーフコースと１０キロの給水所を増設します。