Freeメインバンクへの満足度 中小企業横ばい/青森県地域金融推進レポート

青森県は3日までに、地域密着型金融推進の取り組み状況を評価する「地域金融推進レポート2021」を公表した。メインバンクに対する中小企業の総合満足度は68・0点(前年度比0・2点増)とほぼ横ばい。個別項目別の満足度では融資関連で上昇したが、経営支援に関する項目は低さが目立った。県は「新型コロナウイルスが長期化する中、適切な融資対応が行われた。今後は資金繰りにとどまらず、先を見据えた支援が求められる」とした。

 アンケートは21年10月1日~11月26日、県内に事業所を有する中小企業2千社を対象に行い、1476社(回答率73・8%)が回答した。

 個別項目別の満足度は「融資申し込み手続きの簡単さ」74・8点(1・5点増)、「融資審査のスピード」75・3点(1・3点増)など融資関連で増加。一方、「販路開拓支援」62・2点(0・2点減)、「経営改善の相談対応・支援」65・9点(0・4点減)などは低かった。

 資金調達の現状として、融資や条件変更を断られる「謝絶経験」の有無は年々低下傾向にあり、「ある」と答えたのは3・7%(1・1ポイント減)。メインバンクに決算概要や業務の状況を情報提供しているとした企業は63・1%(4・5ポイント減)と低下した。

 新型コロナについては、92・9%が融資手続きがスムーズにできたと評価。金融機関に望むことは「給付金や助成金の情報提供」55・3%、「融資による資金対応」34・7%、「売上拡大についてのアドバイス」24・0%などだった。

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