「玉砕の硫黄島」から八戸に帰還 軍医の回顧録、長男が書籍化/ジュネーブ条約盾に米軍と交渉

野口巌の回顧録を書籍化した「玉砕の硫黄島に生きた混成第二旅団野戦病院」(文芸社、1650円)=写真左=、硫黄島に赴任した頃の野口巌(長男の忠男さん提供)
野口巌の回顧録を書籍化した「玉砕の硫黄島に生きた混成第二旅団野戦病院」(文芸社、1650円)=写真左=、硫黄島に赴任した頃の野口巌(長男の忠男さん提供)
太平洋戦争末期の激戦地・硫黄島から生還した軍医が八戸にいた。日東化学八戸工場診療所に勤めた野口巌(1910~91年)だ。本土で玉砕が伝えられた後も生き延び、野戦病院長としてジュネーブ(赤十字)条約を盾に取って米軍と交渉、名誉を守りつつ部隊ご.....
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