Freeのんさん、初のNFTアート 恐竜題材、原画を市に寄贈/久慈

久慈市にNFTアート作品を寄贈したのんさん=10日、久慈市
久慈市にNFTアート作品を寄贈したのんさん=10日、久慈市

女優で「創作あーちすと」としても活躍する、のんさんが10日、自身のアート作品「王様のマント」を久慈市に贈呈した。複製や改ざんが不可能なデジタル資産「非代替性トークン(NFT)」として初めて手掛けた作品で、「恐竜のまち」をPRする久慈市に合わせて恐竜を題材に選んだ。のんさんは「NFTという新しいものに挑戦することで、大切な街と関われることがうれしい。一緒に力強く歩んでいきたい」と作品に込めた思いを語った。

 のんさんはNHK連続ドラマ小説「あまちゃん」や映画「星屑(ほしくず)の町」でヒロインを演じ、ロケ地の久慈市との交流を続けている。

 「王様のマント」はアクリル画でサイズはF25号(縦80・3センチ、横65・2センチ)。久慈市で化石が発掘された恐竜「パロニコドン」をモチーフに制作した。カラフルなリボンを貼り付けて「恐竜がリボンのマントをまとって王冠をかぶることで強くなるイメージ」を表現したという。

 贈呈式は市情報交流センター「YOMUNOSU(よむのす)」で行われた。のんさんは「凶暴なものとかわいいものの二つの魅力がぶつかっている時に生まれるパワーが好き。不思議な魅力が生まれ、自分の中でもいい絵になったと思っている」と解説した。

 遠藤譲一市長は「かなり丁寧に作られた作品で、たくさんの方に実物を見てほしい」と話した。作品はよむのすに展示する。

 作品はモバイルファクトリー(東京)が提供するNFTサービス構築支援プラットフォームを活用してNFT化。300分割してNFT販売サイトや、のんさんのオフィシャルファンクラブで販売する。NFTの売買による利益は久慈市に全て寄付される。

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