Free県伝統工芸品指定を八戸市長に報告 川原さん工房の「南部裂織」

熊谷雄一市長(左)に青森県伝統工芸品への指定を報告した川原和子さん
熊谷雄一市長(左)に青森県伝統工芸品への指定を報告した川原和子さん

八戸市の「ており工房みちのく」の南部裂織が、2021年度の青森県伝統工芸品に指定された。代表の川原和子さん(65)は3日、市庁に熊谷雄一市長を表敬訪問し、「毎日、一針一針こつこつとやってきた。指定されて良かった」と喜びを語った。

 南部裂織は江戸時代から県南地方に伝わる伝統工芸。使い古した着物や浴衣の布を再利用し、かばんやタペストリー、衣類などの作品に仕上げている。

 川原さんは09年、当時在籍していた「八戸さき織りの会」の会員として、県伝統工芸士に認定。今回の伝統工芸品の指定は、新たに設立した同工房の南部裂織が対象となった。

 熊谷市長に対し、持参した手提げかばんなどの作品を紹介した川原さんは「裂き織りは江戸時代の生活の知恵が詰まっている。全て違う作品が出来上がるので面白い」と魅力をアピールした。

 後継者の育成にも積極的に取り組む考えで、「やる気のある人には、惜しみなく自分の技術を伝えていきたい」と語った。

………………………………………
※地域のニュースはデーリー東北で。アプリはこちら。
https://www.daily-tohoku.news/user-guide-app

 
お気に入り登録