Free【北奥羽の神社】例大祭は地域総出/日月神社(洋野)

北奥羽の神社
北奥羽の神社

洋野町平内地区の小高い丘に鎮座し、古くから地域住民に親しまれてきた。八戸藩が1759(宝暦9)年にこの地方の神様について調べた報告書「八戸廻神社書上(まわりじんじゃかきあげ)」によると、当時は「日月堂」と呼ばれ、境内の鐘には宝暦3年4月13日と刻まれていた。

 その頃には、地域の氏神様を祭るお堂があったことが分かる。総代長の佐々木昭徳さん(87)は「神社の歴史は、この地域の発展の歴史と重なる」と話す。住民が増え、氏子の数が増えたことから、1983年には、当時かやぶき屋根だった本殿を改築。隣接する公民館と共に、住民が集う場となってきた。旧暦6月1日に開かれる例大祭は、地域総出で準備に当たり、約200人が参加する。

 近年は地区内の子どもの数が減っているものの、「こども神輿」や「平内さんさ」などが行われ、神社に活気が戻る一日となる。

 ※ネット連載

 
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