Free「まめぶ、いただきます」 久慈・山形町で給食に提供

給食でまめぶを食べる山形小の4年生
給食でまめぶを食べる山形小の4年生

久慈市山形町の小中学校、児童館、保育所で1月28日、同地区で江戸時代から受け継がれている郷土料理「まめぶ」が給食で提供された。児童らはおいしそうに頰張り、独自の食文化に理解を深めた。

 この日の献立は、まめぶと古代米、煮しめ、ニシンの昆布煮など。まめぶは黒砂糖とクルミが入った団子、ニンジン、焼き豆腐、油揚げ、シメジなどを入れた汁物で、「しょっぱいけど甘い」のが大きな特徴。

 市立山形小4年生の教室では、児童12人と担任教諭が「いただきます」のあいさつで食べ始めた。児童たちは不思議な味を楽しみ「団子が甘くておいしい」と笑顔を見せた。用意された給食は完食した。

 皆川凪花さんは「まめぶの給食はいつもおいしいけど、今日はいつも以上においしかった」、梶谷柊真君は「家では親の誕生日などに食べている。作るのを手伝っている」と話した。

 市教委山形地区学校給食センターが、全国学校給食週間(1月24~30日)に合わせて山形小、来内小、山形中などで実施した。市はまめぶの国無形民俗文化財登録を目指しており、継承する子どもたちにも、関心を高めてもらおうと企画した。

 今回の給食には、地元で郷土料理を製造、販売する「まめぶの家」(谷地ユワノ代表)が、食材のまめぶ団子600個を無償提供した。

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