八戸テレビ放送（八戸市）が、ＡＩアナウンサー「荒木ゆい」を活用した情報番組を放送している。ＡＩアナの採用で、番組の収録時間が大幅に削減され、番組制作の効率化も実現した。ＡＩアナを活用した番組の提供は青森県内では初めて。

　ＡＩアナウンサーは、情報提供サービスの「Ｓｐｅｃｔｅｅ」（東京）が開発し、情報・通信業の「ソニーマーケティング」（同）が販売する音声読み上げサービス「荒木ゆい」。全国のテレビやラジオで採用されている。

　荒木ゆいは、栃木県出身の２７歳で、東京の私立大を卒業後にキー局にアナウンサーとして就職し、その後、フリーになったという設定。約１０万件のニュース音声などを機械学習しており、人間に近い自然な発音やアクセントで原稿を読み上げることができる。

　八戸テレビ放送では、毎週土曜に午前１１時半から放送している情報番組「ＨＴＶ週間トピックス」（ユーチューブでも配信）で採用。番組では、ＡＩアナの荒木ゆいが３０分にわたって八戸市内のイベントやグルメ情報などを届けている。

　ＡＩアナの活用は番組制作の効率化にもつながっており、今後も出演番組を増やす考えという。同社放送制作部の江刺尚人部長は「とても聞きやすい声。ぜひ皆さんに聞いてほしい」と話している。

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