Free二戸市長選23日投開票 16年ぶり選挙戦も終盤

藤原淳氏(左)、西野省史氏
藤原淳氏(左)、西野省史氏

任期満了に伴う二戸市長選は23日、投票が行われ、即日開票される。共に無所属で、3選を目指す現職の藤原淳候補(69)と、新人で元市議の西野省史(しょうし)候補(82)による一騎打ちの戦い。16年ぶりの選挙戦は終盤を迎え、両候補が訴えに力を入れている。

 2期8年間の藤原市政への評価が主な争点。新型コロナウイルスの影響で疲弊した地域経済の回復や、人口減少対策などを巡り論戦が展開されている。同市では近年、国政など各種選挙で投票率の低迷が続いており、動向も注目される。

 藤原候補は2期の実績を掲げ、第2次市総合計画の実現を訴える。公約に金田一温泉と九戸城跡、天台寺周辺の3地区を中心とした官民連携のまちづくり、二戸駅周辺の土地区画整理事業の推進などを据える。

 後援会を軸に活動し、五日市王岩手県議会議長や複数の市議が支持に回る。

 西野候補は「長く続いた市長選の無投票により、市政に弊害が出ている」と批判。公約として▽経済を市内で循環させる▽小中学校給食費の無料化▽金田一地区の温泉付きリハビリセンター開設―などを訴える。

 後援会は組織せず、街頭演説を中心として草の根運動を続ける。

 期日前投票は22日まで市内5カ所で実施。午前8時半から(ニコアのみ同10時から)午後8時まで。投票は23日、市内39カ所で午前7時から午後6時まで行われ、同8時から「なにゃーと」で即日開票される。大勢判明は同9時半ごろの見通し。

 15日現在の選挙人名簿登録者数は2万2446人(男1万601人、女1万1845人)。

 
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