天鐘(1月17日)

〈名も知らぬ遠き島より流れ寄る椰子(やし)の実一つ/故郷の岸を離れて汝(なれ)はそも波に幾月…〉。島崎藤村の『椰子の実』は、はるかかなたの島国へのロマンをかき立てる▼海を越えて流れ着くのが椰子の実ではなく、大波そのものではロマンどころではな.....
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