Free「悪いわらしはいねえがー」 洋野、小正月の伝統行事「なもみ」

1年間いい子でいることを鬼と約束する子ども
1年間いい子でいることを鬼と約束する子ども

洋野町大野の林郷地区に伝わる小正月の伝統行事「なもみ」が9日、同町の種市海浜公園と道の駅おおので行われた。子どもたちは男衆が扮(ふん)する迫力いっぱいの鬼を怖がり、1年間良い子でいることを約束した。

 子どもの成長や無病息災を願う、なまはげに似た行事で、林郷青年會(西君治会長)が大野、種市両地区で実施している。昨年に続き感染症拡大防止のため、ハザードランプを点灯させた車内で待つ子どもたちの元を鬼が歩いて回った。

 種市海浜公園では太鼓の音とともに鬼が登場。「悪いわらしはいねえがー」と子どもたちを怖がらせながら、好き嫌いせずに食べることや、いい子でいるように言い聞かせた。

 両親と一緒に訪れた種市こども園の下公(しもこう)琥叶(くると)ちゃん(2)は「お父さん、お母さんの話をちゃんと聞く」と涙を浮かべて鬼と約束した。

 西会長は「伝統行事として続けていることが浸透してきたと実感している。新型コロナの収束後は子どもを抱きかかえるなど従来通りの形で行えれば」と話した。

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