Freeねぶたパワー、新酒に注入 七戸の酒蔵でお囃子演奏

酒蔵でねぶた囃子を演奏する関係者ら
酒蔵でねぶた囃子を演奏する関係者ら

七戸町の酒造メーカー、盛田庄兵衛(盛田平治兵衛代表)の酒蔵で3日、醸造中の日本酒の前で、ねぶた囃子が演奏された。日本酒に音楽を聴かせることで、ひと味違った仕上がりになることを期待した取り組みで、関係者ら約20人ほどが完成に思いをはせた。

 同酒蔵では、青森市の七つの酒店で構成する「ななの会」で取り扱う限定酒「純米吟醸七力」を製造。

 今年は新型コロナウイルス感染拡大の影響で、酒の販売が落ち込んでいることから、ねぶたにちなんだ限定酒の製造に着手。関係者らが「ねぶた囃子を聞かせたら、さらにおいしくなるのでは」と、酒蔵での演奏会を企画した。

 商品は「純米吟醸 しぼりたて生NEBUTA SHICHIRIKI」。価格は720ミリリットル入り1800円(税込み)で、11月中旬から下旬にかけて、ななの会加盟店舗で販売する。

 同日は仕込み中の蔵の前で演奏。ねぶた囃子などの保存に努める団体「あおもり伝道舎」のメンバーや、ねぶた師の竹浪比呂央さん(61)らが参加した。約6分間、笛や太鼓の音色を奏で、新酒にねぶたのパワーを送った。

 盛田さんは「酒蔵での演奏は初めて。ねぶたの力でどんな味に仕上がるか楽しみだ」と話した。

 
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