Free寒暖差が鍛えた糖度 ワイン用ブドウ、収穫本格化/八戸

朝晩の冷え込みが増す中、「八戸ワイン」用ブドウの収穫が盛んに行われている=7日、八戸市南郷
朝晩の冷え込みが増す中、「八戸ワイン」用ブドウの収穫が盛んに行われている=7日、八戸市南郷

8日は二十四節気の一つ「寒露」。朝晩の冷え込みを日増しに感じる中、八戸市南郷では、原料生産から醸造までを八戸市内で行う「八戸ワイン」用ブドウの収穫が本格化。各園地では、生産者らが出来栄えを確認しながら、露に濡れたブドウを次々と摘み取っている。

 青森地方気象台によると、7日の最低気温はむつ7・3度、野辺地7・6度など、観測23地点のうち、八戸と十和田を除く21地点で今季最低となった。

 ワイン用ブドウは、春先からの高温で生育が数日早く進んだが、順調に推移したことで今年も豊作傾向。市農業経営振興センターでは昨年を上回る約10トンの収穫量を見込む。

 同市南郷の中村倉雄さん(63)方の園地では7日、スタッフらが専用品種「メルロー」を収穫。中村さんは「9月以降は朝晩の寒暖差もあり、糖度も高まった。これまでで一番の出来だ」と満足げな様子だ。

 ブドウの収穫はここ数日で終了し、ほぼ全量が同市の「澤内醸造」と「はちのへワイナリー」に出荷されてワインに醸造される。

 
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