Free八戸上空に謎の白い球体 昨年宮城で目撃の物体と酷似

八戸市の上空で目撃された気球のような白い物体=3日午前5時15分ごろ、八戸市鮫町の大須賀海岸から(岩村雅裕撮影)
八戸市の上空で目撃された気球のような白い物体=3日午前5時15分ごろ、八戸市鮫町の大須賀海岸から(岩村雅裕撮影)

3日早朝、八戸市鮫町の大須賀海岸の南の空に、気球のような白い球体が浮かんでいるのが住民に目撃された。目撃者によると、物体は雲より高い位置を浮遊し、ほとんど同じ場所にとどまっていた。肉眼では白い点に見える程度だが、カメラの望遠レンズで確認すると球体から何かしらの物体がぶら下がっており、最後は雨で見えなくなったという。

 昨年6月には、宮城県や福島県の上空で風船のような白い球体が浮かんでいるのが目撃され、大きな騒ぎとなった。今回の気球は、球体の形や色、ぶら下がっている物体の形状などが酷似している。

 北東北では秋田地方気象台(秋田市)が上空の気温や湿度などを観測する目的で、同気象台敷地内から「ラジオゾンデ」と呼ばれる観測装置を毎日午前8時半と午後8時半の2回飛ばしている。白い気球にぶら下げており、上空の風向きなどによって八戸に流れることもあるという。

 ただ、同気象台は「ラジオゾンデは揚げてから、おおむね1~2時間で落下するため、気象庁のものである可能性は低い」と説明する。また、八戸上空の球体にぶら下がっている物体と気象庁ホームページに掲載されているラジオゾンデを比べると、形状が異なっているように見える。

 同日午前5時45分ごろ、同市鮫町で球体を目撃したという市内の自営業本城修宏(しゅうこう)さん(53)は「あれは何だろうと疑問に思った。誰が何の目的で飛ばしているものなんだろう」と不思議そうに話した。

 現時点では宮城などで目撃された球体と同様、正体は不明だ。

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