Free【北奥羽の神社】白上稲荷神社(十和田)/伝説息づく巨岩の本殿

白上稲荷神社
白上稲荷神社

白上稲荷(しらうえいなり)神社は、松林に囲まれひっそりとたたずむ古社。創立年月日は不詳だが、京都の伏見稲荷大社の御分霊を勧請(かんじょう)して祭っているとの言い伝えがある。本殿は全国的にも珍しい推定500トンの巨岩で、その下にほこらがある。パワースポットとしても知られ、多くの参拝者が訪れる。

 巨岩は十和田湖伝説に由来する。南祖坊と争った八郎太郎が湖から投げた岩が飛んできたものだとされ、岩の表面には手形のようなものが残っている。

 この一帯からは、縄文土器や石器が出土し、戦国時代の館も発見されていることから、大昔から集落があり巨岩は自然信仰と結び付いていたと推察される。

 神社の隣には、白上の名水があり、住民の生活用水としてだけでなく、憩いの場としても大きな役割を果たしている。宮司は「地域の歴史が息づく場所を後世に残していきたい」と力を込める。

【祭 神】倉稲魂命(うかのみたまのみこと)
【御利益】家内安全、商売繁盛、五穀豊穣(ほうじょう)
【住 所】十和田市相坂白上342 
 ※ネット連載

 
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