Free北奥羽の地名【舞手】/どんな由来?

北奥羽の地名
北奥羽の地名

【舞手=もうで】

 田子町で、三戸町との町境にある舞手地区は20軒ほどの小集落。「田子町漫歩みちくさ鹿角街道」(町教委刊)には「意味が分かるようで分からない珍名」として由来が解説されている。

 同書によると村人は古来、歌、踊り、三味線などに優れ、祝日やめでたい時はグループをつくって町に繰り出し門付けをする習慣があり、「舞の上手な人の村」から名付けられたと記されている。

 一方「漢字の意味だけで判断、解釈することは危険」とも指摘。アイヌ語に起源を持つ地名が少なくない田子町では、小さな梁を意味する「シモテ」、奥へ行かせるという意味の「マコマンテ」も語源として考えられるとしている。

 集落から少し離れた場所に鳥居が二つある「白山神社」が立っている。移築建て替えの名残とみられる。また田子町史には「舞手の稲荷大明神」に関する記述があるが、所在ははっきりしない。

 周囲の水田は1990年ほ場整備事業が行われ、記念碑が建立されている。

 ※ネット連載

 
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