Free地域おこし協力隊「うるしびと」に金山さん委嘱/二戸市

藤原淳市長(左)から「うるしびと」に委嘱された金山昌央さん
藤原淳市長(左)から「うるしびと」に委嘱された金山昌央さん

二戸市は1日、地域おこし協力隊として漆搔(か)き技術を習得する「うるしびと」に、愛知県岡崎市出身の金山昌央さん(26)を委嘱した。金山さんは職人の下で技術を学びながら、浄法寺漆の情報発信などに取り組む。

 国産漆の生産量のうち、同市は7割を占める。昨年は1・58トンを生産したが、国宝や文化財の修復に必要な2・2トンには届いていないのが現状だ。

 市は漆の安定供給に向け、2016年度から漆関連作業に従事する協力隊員を採用。現在、金山さんを含めて「うるしびと」4人と、苗木を生産する「漆林フォレスター」1人が活動中だ。このほか、既に隊員の任期を終えて独立し、定住した人も5人いる。

 金山さんは大学を卒業後、青年海外協力隊員としてアフリカへ渡り、コーヒーの産地で栽培技術を提案する活動などに2年間携わった。

 昨年3月に帰国後は、元々関心のあった国内の伝統工芸の産地を見て回った。同市浄法寺町で漆器を製造販売する施設「滴生舎(てきせいしゃ)」を訪れたのをきっかけに、漆の生産に興味を深め、技術習得のために移住することを決意したという。

 市役所で開かれた委嘱状交付式で、金山さんは「漆産業の立派な担い手になれるよう頑張りたい」と決意を強調。「いつか漆の実を使ったコーヒーも入れてみたい」と夢を語った。藤原淳市長は「次の時代に漆をつなぐという、強い思いを持って活動してほしい」と激励した。

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