Freeデーリー政懇5月例会 元気ファクトリー(松山市)の小島俊一氏が講演

「元気な組織づくりに向けたマネジメントの在り方」などをテーマにズームで行われた講演=13日、八戸市
「元気な組織づくりに向けたマネジメントの在り方」などをテーマにズームで行われた講演=13日、八戸市

デーリー東北政経懇話会5月例会が13日、八戸プラザホテルで開かれた。中小企業向けのコンサルティングなどを行う元気ファクトリー(松山市)代表取締役の小島俊一氏が「社員が第一~元気な組織づくり~」と題して講演。新型コロナウイルス禍で地方経済が落ち込む中、「マネジメントを通じて部下のやる気を上げ、従業員を財産にしていく経営姿勢が問われている」と強調した。

 小島氏は福岡県生まれ。東京出版販売(現在のトーハン)に入社し、2013年から松山市の老舗書店「明屋書店」の代表に着任。5期連続の赤字だった書店を1人もリストラせずに2年半で業績をV字回復させた。17年から現職。

 従業員のモチベーションを上げるため「経営者には部下の失敗や提案を責めるのではなく、しっかりと受け止め、次につながるよう課題解決に導く姿勢が大切」と指摘。日頃からコミュニケーションを取って常に部下に関心を持つ必要性を説き、「あいさつで会社の雰囲気は変わり、雰囲気が変われば仕事のパフォーマンスも上がる。何気ない毎日のあいさつがとても重要だ」と述べた。

 また、「混迷する社会では、変わらないことが最大のリスク」とし、コロナ禍の今だからこそ事業を見直したり、新しいことを始めたりするチャンス―と強調。「(自社が)社会に何を提供し、なぜ顧客が自社を選んでくれているのかを改めて考え、事業戦略を練るべきだ」と呼び掛けた。

 講演は新型コロナを踏まえ、ビデオ会議システム「zoom(ズーム)」で行われた。

 
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