Free「勝利で恩返しを」八戸西ナイン甲子園へ出発 尻内地区の子どもらが見送り

地元の子どもたちの見送りを受けながら、新幹線ホームに向かう八戸西ナイン=10日、JR八戸駅
地元の子どもたちの見送りを受けながら、新幹線ホームに向かう八戸西ナイン=10日、JR八戸駅

第93回選抜高校野球大会(19日に阪神甲子園球場で開幕)に青森県勢初の21世紀枠として出場する県立八戸西高硬式野球部の部員ら約30人が10日、甲子園に向け、八戸市を出発した。同日中に宿舎の大阪府吹田市に到着し、京都府などで練習試合に臨みながら、本番に備える。

 この日出発したのはベンチ入りメンバー18人のほか、マネジャーとベンチ外の練習補助部員ら。JR八戸駅に隣接するユートリーでは午前8時から出発式が行われ、同校と同じ尻内地区にある三条保育園、市立三条小、市立三条中の子どもたちが見送りに駆け付け、メッセージ入りの横断幕を掲げながら、千羽鶴などをナインにプレゼントした。

 同中2年の西塚泰惺さん(14)は「練習をしている野球部のみなさんの声は中学校まで聞こえている。甲子園でも元気にプレーしてほしい」、同小6年の目澤諒君(12)も「今までの練習と仲間を信じ、全力で戦って」とそれぞれエールを送った。

 出発式の後、ナインらは駅の改札口で保護者や駅職員らの声援を受け、新幹線に乗り込んだ。宮﨑一綺主将は「改めてたくさんの人から応援してもらっていることを実感した。練習の成果を発揮して、大会で勝利することで恩返ししたい」と力を込めた。

 八戸西は、21日午前9時試合開始予定の大会第3日第1試合で、同じく21世紀枠の具志川商(沖縄)と対戦する。
地元の子どもたちの見送りを受けながら、新幹線ホームに向かう八戸西ナイン=10日、JR八戸駅

 
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