Free【ワクチン接種】県内で医療従事者優先接種スタート/八戸市民病院

新型コロナウイルス感染症のワクチンを接種を受ける八戸市立市民病院の職員。同病院では約600人を対象に行う=8日、八戸市
新型コロナウイルス感染症のワクチンを接種を受ける八戸市立市民病院の職員。同病院では約600人を対象に行う=8日、八戸市

八戸市立市民病院(今明秀院長)で8日、医療従事者を対象とした新型コロナウイルスワクチンの優先接種が始まった。青森県内での優先接種はこの日が初めて。今後、県内の医療機関で順次行われる。

 県内のワクチン接種を巡っては、国による安全性の確認を目的とした医療従事者への先行接種が、2月22日から青森労災病院(八戸市)で始まっていた。

 県によると医療従事者への優先接種の対象は約4万6千人。ワクチンは5日までに市民病院など超低温冷凍庫が設置されている県内5医療機関に5千人分が届けられていた。

 市民病院には4日にワクチンが到着。供給量が限られるため、まずは感染者の対応に当たる医師や看護師ら約600人を対象とする方針だ。

 8日は、このうち約200人に対し、1回目の接種を実施。問診を終えた対象者が医師から腕に注射を受けた。接種後には約15分間の経過観察が行われた。2回目の接種は3週間後の予定。

 今院長はワクチン供給や接種手順、配送など官民共に多くの機関が関わっていることに感謝した上で「ワクチンは医療者や患者さんの味方になると思っている」と効果に期待を込めた。

 県内では、65歳以上の高齢者への接種は4月以降になる見通し。基礎疾患のある人や高齢者施設の従事者、そのほかの人への接種時期は現時点で未定だ。新型コロナウイルス感染症のワクチンを接種を受ける八戸市立市民病院の職員。同病院では約600人を対象に行う=8日、八戸市

 
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