Free【宮城、福島で震度6】新幹線運休、移動客ら混乱続く

東京行きの便の欠航に困惑する北里大獣医学部の学生=15日、三沢空港
東京行きの便の欠航に困惑する北里大獣医学部の学生=15日、三沢空港

13日深夜に福島、宮城両県で震度6強を観測した地震で、東北新幹線が一部区間で運休していることに伴い、青森県内では15日、首都圏や仙台圏などを行き来する客らが移動手段を高速バスや飛行機に切り替えるなど対応に追われた。

 東北新幹線は地震の影響で一部区間で運転を見合わせており、全面復旧には10日程度かかる見通し。

 このため、十和田観光電鉄(十和田市)や岩手県北自動車(盛岡市)は同日、東京行きや仙台行きなどの高速バスの臨時運行を決めた。

 同日早朝、八戸駅では、新幹線利用客らが戸惑いの表情を浮かべながら運行状況を確認していた。

 出張で八戸市を訪れていた、埼玉県戸田市の男性会社員(65)は当初、新幹線で帰る予定だったが、在来線で栃木県の那須塩原まで行き、その後、新幹線を利用するルートに変更。「電車を乗り継いで帰るので、家に着くのは午後10時近くになる。本来なら昼過ぎには帰宅している予定だったのに、長旅となりそうだ」と肩を落とした。

 八戸駅の森田美喜男駅長によると、「東京までどうやって行けばよいのか」などの問い合わせが相次いでいるという。

 八戸市のラピアなど高速バス乗り場も混雑した。仙台市にいち早く向かうため、交通手段を新幹線からバスに切り替えた八戸市の女性(65)は「仙台に住んでいる娘の出産予定日が近い。一時はどうなるかと思ったが何とかなりそうだ」と足早に車両に乗り込んだ。

 三沢空港では15日午前、東京行きの便が濃霧のため欠航。16日からの獣医師国家試験受験のため東京へ向かおうとしていた北里大獣医学部(十和田市)の学生数十人に影響が出た。新幹線の運休で空路に変えた学生もおり、一時は「無事に着いて受験できるだろうか…」との動揺が広がった。 自分の車で上京しようと空港を離れた学生も見られたが、残った約50人は教員の車や大学が手配したバスなどを使い、三沢から八戸や盛岡を経由し、東京を目指すことに。安堵の表情を浮かべ、空港を後にした。

 青森空港でも15日、東京(羽田)線の臨時便が運航され、搭乗手続きを待つ利用客で混み合った。

 親戚の見舞いのため、母と2人で十和田市を訪れていた広島県の男性会社員(49)は「新幹線の再開まで10日くらいかかるというので、仕事に間に合わないと思って空港に来た。どうにか帰れそうで本当によかった」と胸をなで下ろした。