Free常設作品をリニューアル 期間限定含め3作品追加/十和田現美

塩田千春さんの作品(C)JASPAR,Tokyo,2021 and Chiharu Shiota group show:The Raft-Art is(not)Lonely

十和田市のアートによるまちづくりプロジェクト「アーツ・トワダ」の10周年記念事業として、本年度、市現代美術館の常設作品のリニューアルが進められている。同館は9日、新たに追加される常設2作品と、期間限定で展示される1作品の概要を発表。このうち2作品は4月1日に一般公開が始まる。開館以来、常設作品を展示の中心としてきた同館だが、作品が更新されるのは初めてで、市民や美術ファンの注目を集めそうだ。

 アーツ・トワダは、2008年に開館した同館を中心に、街全体を美術館に見立てる取り組み。周辺広場などにアート作品が整備されてグランドオープンし、20年春に10年を迎えた。同館ではこれを記念した企画展も現在、開かれている。

 新たな常設展示は、ドイツを拠点に活動する塩田千春さんの作品(作品名未定)と、アルゼンチン出身のレアンドロ・エルリッヒさんの「建物―ブエノスアイレス」。塩田さんの作品は従来の作品との入れ替えで、4月1日に公開。エルリッヒさんの作品は新たに展示スペースを増築するため、12月の公開となる。

 塩田さんは十和田湖で使われていた船と赤い糸で、同湖から着想を得た世界観を表現。エルリッヒさんは鏡を使った大規模な体験型の作品になるという。

 また、彫刻家名和晃平さんによる「PixCell―Deer#52」を、4月1日から23年9月までの期間限定で展示。動物の剝製の表面を幾つもの透明な球体で覆った独特な作品だ。

 鷲田めるろ館長は「常設作品を中心とするのは当館の特色だが、現代美術館として時代に合わせてアップデートしていくことも大事。今回更新できることをうれしく思う」と語った。

 更新に伴い、従来の常設1作品は同館の収蔵作品として保管される。