Free八戸市公会堂改修終了、一般利用は9日から/大ホール座席一新
2019年8月から改修を行っていた八戸市公会堂の工事が完了し、市は8日、市議会議員や報道機関に施設内を公開した。建物の耐震補強をしたほか、大ホールの座席を一新。エレベーターや車いす専用ブースなども設け、利便性の向上を図った。9日から一般の利用を始める。
建築基準法の改正で施設内の天井改修が必要になったほか、耐震診断でも施設全体の補強が必要と判断されたため、市が19年8月から工事を進めてきた。
大ホールの座席は座幅を2センチ拡大し、車いすブースをこれまでの2カ所6席から4カ所10席に増設。全体的に余裕を持たせたため、全座席数は従来より92席少ない1532席となった。天井も改修し、コンサートなどでホール内に音が均一に響くよう整備した。
高齢者や障害のある人でも2階に移動しやすいよう、エレベーターとエスカレーターをそれぞれ新設。公会堂内のトイレは全て洋式にし、食堂前のトイレには新たに授乳室を設置した。
市によると、公会堂と隣接する市公民館の改修を合わせた総工事費は約20億円。公民館はホールの耐震改修のため、年内いっぱいをめどに休館する。
市まちづくり文化推進室の前田晃室長は「市内で1500人規模のホールを持つのは公会堂だけ。多くのイベントに活用してほしい」と話した。