Free箱根駅伝総合優勝の駒大・田澤(是川中出)が母校訪問「夢諦めず努力を」
第97回東京箱根間往復大学駅伝(箱根駅伝)の2区で7人抜きの快走を見せ、駒沢大の13年ぶり7度目の総合優勝に大きく貢献した田澤廉選手(八戸市立是川中―青森山田高出)が帰省中の6日、母校の是川中を訪問した。地元からの応援に感謝するとともに、「夢を諦めず努力を続けて」と後輩たちにエールを送った。
是川小と同中では箱根駅伝を前にした先月中旬ごろ、全校児童、生徒の応援メッセージ入りのうちわを田澤選手に送っていた。田澤選手は同中の吉田浩之校長らとの懇談で、母校からの“サプライズ応援”に触れ、「驚きとうれしさでいっぱいだった。力をもらった」と感謝した。
一方、同大のエースとして臨んだ今大会については、チームを15位から8位に浮上させたものの、個人記録が区間7位に終わり、悔しさもにじませた。「期待に応えられるような走りはできなかった。まだまだ努力しなければ」と話し、チームの主将になる来季に向けて、さらなる成長を誓った。
懇談後は後輩たち約60人と対面。陸上に打ち込んだ自身の中学時代を振り返りながら、「苦しいときも諦めず、努力し続けていれば、夢や目標に近づけるはず」と激励した。
憧れの先輩との交流に生徒たちは笑顔。陸上部男子の田口雄大主将(13)は「全国で活躍する田澤選手が中学時代に練習していた場所で部活動ができることを誇りに思う。会えて本当にうれしかった」と興奮気味に話していた。