Free【北奥羽の神社】神明宮(八戸市)

カヤでできた直径約2メートルの大きな輪をくぐり、無病息災を祈る6月みそかの伝統行事「茅の輪祭」が開かれることで有名。八戸市民にとって、夏の訪れを告げる風物詩となっている。八戸三社大祭の「三社」の一つでもあり、祭りでは氏子町内の山車が行列を彩る。

 現在の八戸市金浜、新井田、中居林、長者山など、幾多の遷座を経て、1709年に現在地へと移った。八戸藩の重要な祈願所の一つとされ、国家安全や五穀豊穣(ほうじょう)などの祈祷(きとう)を行っていた。総本社の伊勢神宮(三重県伊勢市)と同様、20年ごとに社殿を建て替えることが原則とされていたが、廃藩でその決まりがなくなったという。

 ご神木の大イチョウは樹齢600年を超えるといわれ、「シンメイさまのイチョウ」とあがめ親しまれている。幹回りの太さ約6・5メートル、樹高約25メートルと、交通量の多い市街地では貴重な巨木だ。

 【祭神】天照皇大神(あまてらすおおみかみ)
 【御利益】家内安全、開運招福
 【例祭】10月16日
 【住所】八戸市廿六日町26の1
 ※ネット連載

 
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