Free名久井農高・環境システム、園芸科学の研究チームが続々受賞 国内外から高い評価

環境システム科の環境研究班(上)と園芸科学科の研究チーム

青森県立名久井農業高の生徒による研究が、全国規模のコンテストなどで相次いで受賞した。環境システム科の環境研究班は、SDGs(持続可能な開発目標)達成へ優れた取り組みを行う企業、団体を選ぶ「第4回ジャパンSDGsアワード」で最高賞に次ぐ内閣官房長官賞を受けたほか、環境省が長年の環境研究をたたえる表彰も受賞。園芸科学科の研究チームも、高校生のビジネスプランコンテストで最優秀賞に選ばれた。各方面からの高評価に対し、生徒は「努力した成果が実を結んだ」と喜んでいる。

環境研究班は、農業集水技術に関する研究が国際コンテスト「ストックホルム青少年水大賞2020」で最高賞に輝くなど、国内外で高い評価を受けている。

今回は継続的な環境研究が評価され、同アワードのほか、環境省主催の「気候変動アクション環境大臣表彰」普及・促進部門(緩和・適応分野)で、大賞に次ぐ環境大臣表彰を受けた。

また、独創的な研究を競う「テクノ愛2020」(京都大産官学連携本部など共催)でも、農業集水技術を応用した園芸用ブロックが最高賞を受賞した。

班の代表を務める松橋大希さん(18)=環境システム科3年=は「自分たちの研究が多くの人に知ってもらえた。内容が実用化につながってくれたら」と願いを込めた。

園芸科学科の研究チームは今月、オンラインで開かれた「現代ビジネスプラン・コンペ2020」(兵庫大主催)に参加。ビジネスプラン部門で2年生3人のチームが「持続可能なサクランボ栽培システム」、地域活性化プラン部門で3年生6人のチームが「農業女子が考える耕作放棄地活用プロジェクト」を発表し、共に最優秀賞に選ばれた。

2年生のリーダー船田歩美さん(16)は「研究で地域に協力できたら」と話し、3年生のリーダー小泉麻紘さん(18)は「仲間と協力した成果が評価され、うれしい」と笑顔を見せた。

 
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