Freeコメの銘柄、AIで判定 スマホアプリ開発、実用化目指す

人工知能が複数の米粒の銘柄を判定するイメージ  
人工知能が複数の米粒の銘柄を判定するイメージ  

いずれも三沢市の総合米穀卸業「KAWACHO RICE(カワチョウライス)」(川村靜功社長)とIT企業「ヘプタゴン」(立花拓也社長)は、コメの銘柄を人工知能(AI)で判定するスマートフォン用アプリを共同開発し、実証実験に成功した。カメラで撮影するだけで、複数の米粒の銘柄を短時間で簡易的に判定できる。両社は今後、精度向上を図りつつ判定可能な銘柄を増やし、実用化を目指す。

 カワチョウライスによると、コメの流通過程で異品種混入を防ぐための銘柄のチェックは、資格を持つ検査員が目視で実施している。一方、検査員の助けとなるような、機械的に判断できる具体的なデータを示せないなどの課題があるという。

 川村社長は、開発を目指した背景について「卸業者と消費者との信頼関係を築く上で、銘柄の判定ミスは決してあってはいけない、と昔から問題意識を抱えていた」とコメントする。

 両社は昨夏、AIを用いた銘柄判定を行うため共同の開発プロジェクトを創設。約1年をかけてAI開発や実証実験を進め、検査対象から無作為に抽出した複数の米粒の銘柄を、カメラでの撮影のみで判定することに成功した。

 青森県産米4銘柄や秋田県産米4銘柄を用いた実証実験では、資格を持つ検査員と同等以上の正解率が得られた、としている。

 カワチョウライス企画営業の川村航人さんは「アプリで検査員の精神的負担をなくしたい。実用化にこぎ着け、全国の検査員に使ってもらえれば」と話している。